バブルが終わったころですが、まだ余韻があり、まだ頭がおかしかったころ100万ぐらいするウォーターベッドでねていました。
ウォーターベッドは規格外の大きさと値段の高さ
サイズもダブルではなく、キングでもワイドキングみたいな、通常キングは縦が1950mmですが、2M超えてたと思います。規格外はめちゃ高いのです。
ポンプやらなにやら必要で、水も腐ってはいけなので、防腐剤みたいなものも購入しとにかく大変でした。ただ当時ウォーターベッドで寝ているというステイタスが欲しいばかりに買ったものです。アホでした。
夏は涼しく、冬はあたたかい。水ですからね、冬はサーモスタットが付いているのであたたかくなるわけです。これは気持ちいいです。そしていつまでも暖かく、電気毛布的な熱がこもるようなこともなく本当に快適でした。まさに水中で漂うような寝心地。ベッドに入った瞬間に幸せを感じていました。
水の量で硬くなったり柔らかくなったりします。たくさんいれればそれだけ張りますし、水を少し抜けば柔らかくなるわけです。若干少なめにしてウォ―ターベッドの性質を存分に味わってました。
ゴロゴロしても沈みこむような、なにか砂に埋もっていくような感覚です。不便な点は、慣れはしましたが、フワフワしているのでとりあえず立ちにくかったぐらいで、あとは快適そのものでした。
腰に違和感を覚えるようになりました。
せっかく大枚はたいて購入したウォータベッドで寝ていると、腰に違和感を覚えるようになりました。
寝ている間はいいのですが、腰が固まっているような、痛いまではいかなくとも、朝起きると重い。それでも気にせずにとりあえず日々をすごしていたのですがある日
「グキ!」・・・音にするとこんな痛みでしょうか。初めて経験する痛みです。なんだこれはと思いました。まさかベッドが悪いとは思っていなかったのでとりあえず病院へ。
そうすると、赤外線をあてられてコルセットをもらい、湿布や痛み止めなどマニュアルな対応をしていただけました。今思えばほんとうにここから腰痛人生が始まったように思います。
ただ腰痛はいったんマシになると、しばらくの間また普通の生活になってまたある日突然やってきたりします。 治療後は違和感はあったものの激痛を感じることがありませんでした。
当時、犬を飼っていたのですが、この子はベッドが大好き。遊び場はベッドです。どんなに叱っても上がってきます。ベッドの部屋は通常閉めているのですが、ある日閉めるのを忘れてでかけて
帰ってきた日、ベッドがそれはもう無残にえらいことになってました。ベッドの上に○○○○している始末。まさにウォ―ターベッドです。今だから笑えますが当時は笑えませんでした。
ある日、突然引っ越しすることに
諸事情で、今の家を引っ越しすることになりました。急務です。
業者がくるので、ベッドも普通に運んでくれるだろうと思っていたので、そんなに慌てることはありませんでした。
ところが、です。
めちゃくちゃ重いウォーターベッド。その重量とは
1000キロ=1トン 「トン」という単位のものが我が家にあっただなんて
このベッドを購入したときは、お店の業者が来てくれてもちろんその場でフレームから水からやってもらい完成を待っているだけでした。ただ何時間もかかったのを覚えています。
「そもそもどうやって運ぶのかな?解体?」
そういえば説明書はありましたし、買ったときに色々聞きましたが、解体とか引っ越しとかそんな時の話は聞きませんでした。色々見ると専用の業者もいるみたい。ただ今回は日が迫っていたので
間に合いません。
まぁ、とりあえずこのままでも運べるのかな?重そうだな・・・と思って重さを確認しました。そしたら驚愕の重さでした。
「1t」
「1t!?」
頭の中に象が浮かびました。
1・・トン?トンて何だ。我が家にトンという値の重さのある物体があるのか。
そうなんです。ウォーターベッドは水を入れると驚愕の重さになります。水を抜かなければ到底運べるものではありません。
結果、無理矢理業者を呼んですごく高くつきましたが水を抜いてもらい、何人もの大人で運んでもらうことになりました。
そして3年程使用しましたが、大きさも使いやすさも色々考えて廃棄することに決めました。一戸建てであればいいかもしれませんが、マンションには不向きだなと思いました。